Jリーグの下部組織(以下ユースチーム)はたくさんありますが、私がプレーしたユースチームはJリーグでも優勝経験のあるユースチームになります。
実際に私も高校3年生のときにはスタメンで出場して全国大会で優勝を経験しています。
ユースチームに入るまでの過程や実際に3年間プレーした実体験を紹介していきます。
- ユースチームへ入るまでの過程を知ることができる
- ユースチームの雰囲気やレベルを知ることができる
- ユースチームにかかる費用を知ることができる
私がユースチームに入った過程
私がユースチームに所属することになったのは選考会です。
ただ、この選考会は一般に行われている選考会ではなく、推薦選手による選考会になります。
通常の選考会はユースチームのホームページなどで日程や条件が記載されています。
一方で推薦選手による選考会はホームページなどに記載されていることはありません。
この推薦選手の選考会に参加するためにはスカウトの目に留まることが必要になります。
ユースチームでもプロチーム同様にスカウトが存在しています。
そのスカウトの人の目に留まって推薦選手による選考会に参加し、ユースチームに所属することが決まりました。
ユースチームに入る方法とは
ユースチームに入る方法は大きく分けると3つあります。
- ジュニアユース(中学生)からの昇格
- スカウト
- 一般選考
ユースチームは一学年10人ほどですが、割合としては以下になります。
- ジュニアユースからの昇格:60~80%
- スカウト:20~40%
- 一般選考:0~10%
多くはジュニアユース(中学生)からの昇格であり、続いてスカウトになります。
このことからユースチームに入るのは狭き門であることがわかります。
通常の中学校からユースチームに入る方法
ジュニアユースに所属しておらず、通常の中学校からユースチームに入る方法として大きく2つあります。
- 全国大会に出場し、チームとして、個人として良い結果を出す
- 年代別の代表(トレセンなど)に選出され、個人として注目される
スカウトの目に留まるためには、個人として注目されることが大切になります。
そのためには、年代別の代表に選ばれることが最も可能性を高めてくれます。
また、全国大会に出場し、注目されることも可能性が高まる1つの方法になります。
私の中学生時代のチームや実績
中学時代に所属していたのはごくごく普通の中学生のチームです。
地域にある普通の中学であり、下部組織との関わりやコネのようなものはありませんでした。
チームのレベルとしては決して低くはなく、全国大会に出場できるレベルではありました。
ただ、全国大会では1回戦で敗退するレベルになります。
個人としては市内ではそれなりに上手かったですが、県レベルになると決して高いレベルではありませんでした。
県トレセンのようなトレセンにも選ばれることはなかったためです。
そのため、そこまで突出した選手でなくてもある程度のレベルであればユースチームに入れる可能性はあります。
ユースチームのレベルや雰囲気
私が所属していたユースチームは全国でも強豪と呼ばれるユースチームでした。
レベル | 全国トップレベル 全国大会優勝経験あり |
雰囲気 | アットホーム 上下関係はなし |
非常に高いレベルであり、最初はやっていけるのかと不安な気持ちと戦っていました。
その理由としては以下になります。
- 周囲とのレベルの違いに圧倒され、場違いであると感じた
- サッカー戦術や用語が分からず、場違いであると感じた
- 年代別の代表に選ばれるような選手がおり、場違いであると感じた
場違いであるという感情は非常に強く、何で私がここにいるのかと思ったことは今でも覚えています。
ただ、そんな中でも「下手くそ!」や「何してんだよ!」という批判的な言葉を言う選手や監督・コーチなどは1人もいませんでした。
心の中では思っていたかもしれませんが…
そのような雰囲気があったからこそ、3年間続けることができたと思っています。
また、上下関係も全くありません。
高校サッカーは上下関係があるイメージですが、下部組織はまったくなく、先輩にも平気でため口を使っている選手もいました。
そのため、どちらかというとワイワイした中でも良い緊張感をもってサッカーができる環境です。
ユースチームにかかる費用
私が所属していたときにかかった費用は以下になります。
当時の費用 | 本来はかかるはずの費用(無料だったもの) |
月会費:1万円(確か…) | 遠征費 |
スパイク代 | ユニフォーム代 |
交通費:練習場まで行く費用 | 練習着代 |
特に遠征費は家計にとっては大きな費用になると思います。
強豪校であれば遠征の回数も増え、それに応じて費用も増えていくためです。
部費でまかなっている高校もあると思いますが、すべての高校がそうではありません。
また、ユニフォーム代や練習着の費用もバカになりません。
数万円は当たり前で、高い場合は数十万円することもあります。
それらの費用が下部組織の場合はかからないのは非常にメリットになります。
※下部組織によってはかかる場合もあります。
まとめ
ユースチームに入るためには大きく分けると3つの方法があります。
- ジュニアユースからの昇格
- スカウト
- 一般選考
この中でも一般選考に合格するのは非常に難しいことです
そのため、現実的な方法としては、ジュニアユースからの昇格とスカウトになります。
そして、スカウトの目に留まるためには結果が必要になります。
- 全国大会に出場し、チームとして、個人として良い結果を出す
- 年代別の代表(トレセンなど)に選出され、個人として注目される
このような結果を出すことによって、ユースチームへの道が開かれます。
ただ、決して簡単なことではないので、最低限として所属しているチームで良い成績を残し、個人としても良い成績を残すことが大切です。